【感想/書評】青山美智子(著)『木曜日にはココアを』☆ネタバレなし

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木曜日にはココアを表紙

青山美智子(著)『木曜日にはココアを』宝島社文庫

見るからに優しい雰囲気を醸し出している表紙に一目惚れし、久しぶりのジャケ買い。

この本は青山美智子さんのデビュー作となる小説で、タイトル通りの「木曜日にはココアを」を含む12本の短編物語が1冊にまとめられた作品になっています。

物語の舞台は、川沿いにたたずむ「マーブル・カフェ」。

この「マーブル・カフェ」を起点に、バラバラだったはずの物語は徐々に繋がりを見せ始めます。

読むごとに明らかになっていく事実。

散りばめられた12ピースの物語が1枚の絵柄を完成させる時…。

読み終わったあとには、この上なく温かい気持ちにさせてもらいました。

別の言い方をすれば、「またひとつ、大好きな小説が増えたなぁ…」という気持ちです。

数年前まで、ビジネス書をはじめとした実用的な本ばかりを読み漁り、「小説は読まないの?」という誰かからの親切な問いに

「小説なんて読む意味が分からない!」

と自信ありげに言い放っていた過去の自分に伝えたい。

読書の価値は、決して「意味」だけで量られるものではないんだと。

蓋を開けると、こんなにも温かい世界が広がっているんだぞ、と。

表紙を見た時に思い描いた「優しさ」を、そこから勝手に期待してしまった「優しさ」を、決して裏切ることのない優しい物語がそこにはありました。

ココアのように、芯まで温まる作品でした。。。

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