
キメラゴン(著)『不登校中学生だった僕の月収8桁の稼ぎ方』 KADOKAWA
若くして大金を稼ぐ方の見解が知りたくて購入。
著者のキメラゴンさんは、中学生の時にネットやSNSを通じたビジネスを始められ最高月収1000万円を達成、現在は私立N高等学校に通いながら高校生社長として活躍されている方です。
この本はそんなキメラゴンさんがいかにして現在の地位を築いていったのか、その“考え方”が書かれた本です。
なぜ強調したのかというと理由があって、
この本のレビューにやや低評価が多いことが気になったからです。
(↑もし気になる方は見てみて下さい)
低評価を付けている人には共通点があって、「再現性がない」「これじゃ稼げない」など、“稼ぎ方”を求めていた人たちです。
結論から言うと、この本には月収8桁の稼ぎ方は書かれていません。
書かれているのは至極真っ当な、稼ぐ力をつける為の“考え方”でした。
(なのでたしかに「稼ぎ方」と言うタイトルに惹かれた方が気を落とすのも分からなくはないですが…でも
1500円払っただけで8億円の直接的な稼ぎ方なんて書かれているはずがないという判断ぐらいつかなかったのかな…とも思います汗)
そしてこれは少し意外だったのですが、書かれている“考え方”は意外にもシンプルなものばかりでした。
たとえば、こんな感じ。
仕事柄いろんな人のマーケティングやSNSの相談に乗っていますが、うまくいく人はとにかく素直です。
自分より格上の人に言われたことをしっかりと実行できる素直さがあるかないかってかなり大きいなぁと思います。
本書p.91より引用
「たしかに…」と思って付箋をつけた部分なのですが、書かれていること自体はすごくシンプルです。
他に付箋をつけた箇所も同じようにシンプルな言葉が書かれていました。
なので目新しさという点ではやや事足りないと感じる方がいるかもしれませんが、
(実際その角度からの低評価もありました。)
結局はどう捉えるかだと思います。
少なくとも僕は、「誰もが頭では分かっていても実行できていないことに価値がある」と捉えました。
本編のほかにも巻末にはイケハヤさんことイケダハヤトさんとの対談も収録されていたり、
「不登校息子へ 母・ママラゴンからのメッセージ」という形で、学校に行かなくなった息子に対する母親からの言葉や子育て論が書かれていたりして、
当初思い描いていたよりも間口の広い本になっていました。
というわけで少し長くなってしまいましたが、
“革新的な稼ぎ方”
ではなく
“シンプルな考え方”
が書かれているということを最初から踏まえておけばそこまで低評価を受ける本ではないと感じましたので、
特にフリーランスや個人で生きていきたいと思う方には少なからず参考になる部分があると思います。
コメント