※未読の方を想定した【ネタバレなし】の感想になります。既にお読みの方は、こちらのネタバレあり版へお進み下さい。

青山美智子(著)『お探し物は図書室まで』ポプラ社 ☆ネタバレなし
2021年本屋大賞ノミネート作品ということで購入。
青山美智子さんの作品は以前投稿した『木曜日にはココアを』に続き2作目となります。
【感想/書評】青山美智子(著)『木曜日にはココアを』☆ネタバレなし
前回は、川沿いにたたずむカフェを起点に繰り広げられる温かい物語に、
「なんて素敵な小説なんだ…」
という印象を受けましたが、今回もまったく同じ気持ちにさせてもらいました。
舞台となるのは、とある小学校に隣接された小さな図書室。
ここに勤める一人の司書さんと、ふとしたきっかけでここを訪れることになった五人の人物が今作のメインです。
この五人はそれぞれ自分の現状になにかしらの悩みを抱えていて、それを司書さんに打ち明けます。
しかし、司書さんが提示してきたのはまさかの一冊。
「え?これ間違いじゃないの?」
と思いつつも手に取った一冊の本がそれぞれの人生を思いもよらぬ方向へ動かし…。
ネタバレ回避のため続きは本の中に譲りますが、最終的にはじんわりと心を温めてくれる作品でした。
あまりに温まりすぎて目から数滴、汗が流れたほどです。。。
表紙に付いてある帯に
“明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説”
という言葉が書かれていたのですが、まさにこの小説を言い表すのにピッタリの表現でした。
青山美智子さんの作品はどれもそうなのですが、
「短編集でありながらそれらのお話が徐々に繋がっていく」
という構成なので、
一冊まるまる読むのは少しヘビーだという方にも、
一般的な短編集では物足りなさを感じてしまうという方にも、
どちらにもオススメできる作品になっていました。
心温まる小説をお探しの方にはピッタリです。
読み終わったらぜひ、こちらで感想を教えてください。
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