【感想/書評】北野唯我(著)『転職の思考法』

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転職の思考法表紙

北野唯我(著)『転職の思考法』 ダイヤモンド社

前々からずっと気になっていた本で、ちょうど最近、表紙に描かれている

「このまま今の会社にいていいのか?」

という状態になったことから購入。

著者の北野唯我さんは、ほかにも『天才を殺す凡人』など有名なビジネス書をいくつも書かれている方で、

この本はそんな北野さんが、先行きの不透明な時代に人生の舵を自分で取るための、まさに「転職の思考法」を授けてくれている本…

なのですが、

一点だけ他のビジネス書とは異なる点があります。

それが、物語形式であるということ

人生設計に悩む主人公の物語を追うことで次第に「転職の思考法」が明らかになっていくという構成になっています。

先に結論から言うと、

これがめちゃくちゃイイ!!です。

ビジネス書によくあるような「著者の自分語り」が一切なく、登場人物のセリフ全てがまるで自分に語りかけられているかのようにスッと入ってきます。

その効果も相まって本書にはいくつも付箋を付けた箇所があったのですが、その中でも特に参考になったものを2つだけ引用します。

君が乗っている船は、そもそも社長や先代がゼロから作った船なんだ。他の誰かが作った船に後から乗り込んでおきながら、文句を言うのは筋違いなんだよ

本書p.76より引用

だからこそ自分で生きていける力を身に付けろという文脈で登場している文章で、思わず「そうだよな…」と唸ってしまいました。

現場にいると、どうしても目の前の問題ばかりに目が行き、「そもそも」という視点が忘れられがちです。

まさに僕がその状態だったので、この文章は大事な考えを今一度思い出させてくれました。

続いて、こちら。

人間には2パターンいる。そして君のような人間には、心から楽しめることなんて必要ないと言っているんだ。むしろ必要なのは、心から楽しめる『状態』なんだ。

本書p.214より引用

これは、本書で最も参考になった部分です。

少し補足すると、

・人間には「何をするか」を重視するto do型の人間と、「どんな人(状態)でありたいか」を重視するbeing型の人間がいる

・99%の人間はbeing型だから、「心からやりたいこと」がなくても悲観する必要はまったくない

というものでした。

他のビジネス書にはたいてい、

「やりたいことをやっているといつかそれが仕事になる」

といった、真実なんだろうけど再現性は低いことが書かれています。

そういった言葉には「よし、頑張ろう」と心に火を灯す役割はあっても、

「その火をどこで燃え広がらせていくか」という方向性の部分には乏しいものがあります。

その点、この本には方向性を伴った言葉が多く登場し、机上の空論に終始しない“リアル感”がありました。

著者の北野さんが、「はじめに」の中で

“読者の「本質的な悩み」に答えたい”

ということを語られていたのですが、まさにその言葉が滲み出ているかのような、とことん読者に寄り添った印象を受けた本でした。

また、「転職」というテーマではありますが、その内容は「現在の職場にまったく問題を感じていない人」にとっても良い意味で作用するもので、

「転職を考えているか・いないか」に関わらず、全ビジネスパーソンに向けられた間口の広い本だとも感じました。

特に

・20代〜40代の方

・これから社会に出ていく就活生の方

には強くオススメです。

超主観的オススメ度  4 ★★★★☆  


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