
サトウマイ(著)『レジの行列が早く進むのは、どっち!?』 総合法令出版
面白い本ないかな〜と書店で探している時に偶然見つけ、表紙とタイトルに惹かれてほぼほぼジャケ買い。
著者のサトウマイさんは、データ分析や統計解析を専門にお仕事をされている方で、
この本は、そんなデータのプロによって統計学が分かりやすく解説された本になっています。
タイトルにもなっている「レジの行列について」はもちろんのこと、ほかにも
・高確率でジャンケンに勝つ方法
・最も還元率の高いギャンブル
・データから見る宝くじのカラクリ
など、日常に即した興味深いテーマが統計学的な視点から解説されており、単純に読み物としても面白かった本でした。
要所では具体的な数式(とは言っても誰にでも分かりやすいよう、かなり噛み砕いてくれているもの)を用いて説明がなされており、
決して机上の空論などではなく、実感を伴って理解することができます。
昔、中学の数学の先生が
「ギャンブルは数学的には絶対にプレイヤーが損するようにできているんだよ」
と教えてくれたことがあって、
当時の僕はこの言葉の意味をあまり理解することができなかったのですが、
この本を読んだことで、今ようやく先生の言わんとしていたことが伝わりました。笑
そんな感じの本ですので、
・数字に興味がある方
・世の中の仕組みをデータで理解したい方
などには間違いなくオススメです。
ただ、あくまで初心者にも分かるように広く浅く解説されている本ですので、統計学を本格的に深く学びたいという方は別の専門書をあたるのがいいと思います。
そんな方はあまりいないと思いますが…。(^^;
その他ほとんどの方、特に最近はコロナ関連で真も偽も含めたデータが飛び交う社会ですから、
統計学的な視点から情報リテラシーを養いたい方にもオススメです。
超主観的オススメ度 ☆3.5
★他にも本の感想を多数投稿しています
・【書評/感想】DaiGo(著)『超影響力』歴史を変えたインフルエンサーに学ぶ人の動かし方
★記事の新着通知はTwitterにて
主に本や読書に関することを呟いています。本好きの方、よかったらお話しさせて下さい^_^
コメント