
南野苑生(著)『マンション管理員オロオロ日記』 三五館シンシャ
以前読んだ『交通誘導員ヨレヨレ日記』が面白かったので、同シリーズのこちらを購入。
このシリーズはすべて、様々な職種における「その道のプロ」による体験談が赤裸々に書かれていて、
求人広告などには絶対載っていないリアルな現状を知ることができます。
今回はマンション管理員バージョン。
ちなみに本のサブタイトルは、
“当年72歳、夫婦で住み込み、24時間苦情承ります”
です。
この時点でもうなんとも言えない雰囲気を感じますよね。^^;
案の定…と言ってしまうと気の毒ですが、本文ではマンションに住む様々な住人たちや、管理会社との間で起こるトラブルがいくつも登場します。
例えば、エントランスにある注意書きの貼り紙を見て「迷惑な方がいるものね〜」と言ってきた人が、みんなに迷惑をかけている当の本人だった
みたいな話は、読んでいるこっちまでイラッとさせられます。笑
ただ、南野さんは「おかしいことはおかしい」と割とハッキリ仰られるタイプの方で、
さらには奥さんと一緒に管理員をされているということもあり、理不尽な声に結構立ち向かってくれるので思いの外スッキリしたりもします。
また、前回の『交通誘導員ヨレヨレ日記』と比べると喜ばしい話の割合も多く、ホッコリさせられる場面も何度かありました。
といった感じで、
「マンション管理員」という職業を追体験しながら、単純に読み物としても面白い本でしたので、
世代や職種を問わずどんな方にもオススメです。
個人的にこのシリーズは結構好きなので、他の作品もおいおい読んでいきたいと思います。
超主観的オススメ度 ☆3.5
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