【感想/書評】石持浅海(著)『君が護りたい人は』☆ネタバレなし

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※未読の方を想定した【ネタバレなし】の感想になります。既にお読みの方は、こちらのネタバレあり版へお進み下さい。

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石持浅海(著)『君が護りたい人は』祥伝社ノン・ノベル ☆ネタバレなし

待ちに待った新作小説だったので迷わず購入。

この本は石持浅海さんによるミステリー小説で、『扉は閉ざされたまま』から続く碓氷優佳シリーズ第6弾となる作品でもあります。

このシリーズの特徴はなんといっても「倒叙ミステリー」であること。

「倒叙ミステリー」とは、あらかじめ犯人が分かった状態から始まるミステリーのことです。

ためしにあらすじを一部引用してみましょう。

成富歩夏が両親を亡くして十年、後見人だった二十も年上の奥津悠斗と婚約した。高校時代から関係を迫られていたらしい。歩夏に想いを寄せる三原一輝は、奥津を殺して彼女を救い出すことを決意。三原は自らの意思を、奥津の友人で弁護士の芳野友晴に明かす。(以後略)

本書裏表紙より一部引用

はい、もう三原が犯人なんです。笑

これはネタバレではないんです。ここから始まるんです。

誰が犯人か分からない中での展開を楽しむのが通常のミステリーですが、「倒叙ミステリー」ではこのように、ハナからまったく違った構図になります。

これによって、犯人の視点で、徐々に追い詰められていく(あるいは逃げ切る)展開を楽しむことができるんですよね。

追い詰めてくるのはいつも、碓氷優佳(うすいゆか)。

このシリーズの代名詞となっている中心人物です。

これまでの作品でも幾度となく見せつけられてきた彼女の明晰な頭脳が今回もまた炸裂し…

といったところで、ネタバレ回避の感想はこの辺りにしておきます。

本作はボリューム感で言うとやや小ぶりといった印象で比較的サクッと読むことができるので、

これまでまったくシリーズ作品を読んだことのない方でも手に取りやすい一冊になっています。

(シリーズのファンとしては「もうちょっと味わいたかったな…」というのが正直なところですが、今回は少しでも楽しめたことに満足しておこうと思います。)

また、登場人物など一部においてシリーズとしての要素が引き継がれてはいますが、単体としても全く問題なく成立している作品ですので、その点は心配ありません。

とりあえずひとつ読んでみて、良かったらシリーズ1作目から読み始めてみるというのもアリだと思います。

超主観的オススメ度 ☆3.0

ただ、個人的にはそれだったらやっぱり1作目から読んでほしいかな〜と思うのと、

逆に5作目まで読んだ方はもう自然に手に取っているだろうということを加味し、

シリーズのファンだからこそ、この作品「単体の」オススメ度はあえて低めにしておきます。

↓1作目はこちら


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