
和牛(著)『和牛の一歩ずつ、一歩ずつ。』 KADOKAWA
普段から和牛のお二人の漫才をよく見るので、エッセイになるとどんな感じなんだろうと思い、購入。
この本は、もともと雑誌『ダ・ヴィンチ』にて行われていた連載が書籍化したもので、
水田さん・川西さんの文章が交互に入れ替わる形で楽しめる構成になっています。
僕はこの本を主に電車の中で読んでいたのですが、
マスクあって良かった〜
と何回も思わされた本でした。
あやうく一人でニヤけてるやばい奴になるところでした。
お話の幅は幼少期から現在に至るまで多岐に渡り、テレビでは見られない素の和牛を感じ取ることのできる本になっています。
一番好きだったのは、水田さんパートの「キャッチ」というお話でした。
抜粋して一部引用します。
僕が許せないものの中のかなり上位にあるのが街頭でのキャッチです。
(中略)こちらが歩きながら仕事の話をしてるかもしれない、悲しめの深刻な話をしてるかもしれない、オチのある話のまさにオチ手前かもしれない、そんな想像ができないのかと。
本書p.82より引用
本当はもっとユーモアを交えながら面白く指摘されているのですが、全部の引用はさすがにできないので、
もしこれから読まれる方がいらしたら、ぜひチェックしてみて下さい。
ただひとつだけ欲を言えば…
水田さんが「です・ます調」なのに対し、川西さんは「だ・である調」の文章で、
読んでいく上でリズムが掴みづらかったところだけは正直気になりました。
どちらかに統一してくれていればもっと入り込めた気がします。。。
ま、これは僕が神経質すぎたということにしておきましょう。
ということで、
・和牛が好きな方
・お笑いが好きな方
には言うまでもなくオススメできる一冊でした。
裏側を知れたことで、テレビで見る印象も良い意味で変化した気がします。
超主観的オススメ度 ☆3.0
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