【感想/書評】岡田悠(著)『0メートルの旅』

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岡田悠(著)『0メートルの旅』 ダイヤモンド社

書店員の知り合いにオススメしてもらい、購入。

タイトルに「旅」とあることからも想像がつく通り、この本は旅好きの著者による実体験が綴られた本で、

国内編・海外編あわせて16の物語が収録されています。

著者はライター兼会社員の岡田悠さん。

序盤から大変失礼なことを申し上げると、僕はこの本を読むにあたって、著者がどんな方なのかまったく存じ上げていませんでした。

ですが冒頭を読んですぐ、この方がなんらか“書く”ことを生業にされている方だということは分かりました。

なによりも文章が面白かったからです。

このあたりに関しては実際に読んで頂かないとなんともお伝えしきれないところがあるのですが、あえて言葉にするなら、

クスッとさせられるユーモアと、だけど詩的で小説的でもある綺麗な表現が絶妙な塩梅で共存していて、

まるで本の世界からタイムスリップして、旅先の澄んだ空気に触れたかのような心地よさがありました。

抜粋して一部引用させて頂こうかとも思いましたが、それだとどうしても10ある魅力が10のまま伝わらない気がしたので、もし興味がある方は実際に読んでみて下さい。

1冊まるまるをひとつのお話に割いた長編作品ではないのにも関わらず、16の物語すべてに壮大なドラマがあり、そしてしっかりフリとオチがあり、

「あ、この方はきっと、“休日にただコンビニに行った”を書いても面白く調理できる方なんだろうな…」

と、思わずそんなことを考えてしまいました。

そんな方が各地を巡る旅の様子を綴っているのだから間違いありません。

通い慣れたお寿司屋さんのクーポンに周期性を見出そうと3年間毎週記録したり、

住み慣れた街を江戸時代の古地図に載ってある道だけで歩いてみようと、目の前にあるお店なのに40分かけて一生懸命迂回したり、

一度夢中になるとどこまでも突っ走っていく岡田さんの個性あふれる文章が旅の記録と共に味わえる本になっているので、

なにか読む本を探していたという方には全力でオススメします。

ここでは言及しませんが、読んでいくうちに次第と『0メートルの旅』というタイトルの意味が明らかになっていったりもして、、

久しぶりに「あぁ良い本に出会ったなぁ…」という思いにさせてもらった本でした。

超主観的オススメ度 ☆4.5

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