
河野玄斗(著)『東大医学部在学中に司法試験も一発合格した僕のやっているシンプルな勉強法』 KADOKAWA
資格試験の勉強をする上で、東大生の勉強法が参考になればと思い、購入。
著者の河野玄斗さんは、タイトルにもあるように東大医学部に在籍しながら司法試験にも合格したというハチャメチャにすごい方で、
ここ数年はクイズ番組などで“東大医学部の神脳”としてメディア露出も多いことから、知っている方も多いのではないでしょうか。
さて、
そんな河野さんの本ですが、まさに『シンプルな勉強法』というタイトル通りの内容で、
結構から言うと、“めちゃくちゃ革新的な勉強法”はありませんでした。
ただ、だからといって学びがなかったわけではありません。
むしろ、だからこその学びがありました。
たとえば、
「常に目的を念頭に置き、手段を目的化しないこと」
という趣旨の発言が本書には何度も登場しますが、
これは直近で僕が資格試験の勉強をしていた時に最も意識していた部分でした。
一生懸命ノートを書くのはいいけど、気が付くと「綺麗なノート作り」自体が目的になっていませんか?みたいなアレです。
自分自身を棚に上げて調子に乗るわけではないのですが、
「自分がやっていた勉強法は、間違ってなかったんだ!」
という、まぎれもない学びに繋がりました。
また、「医師国家試験と司法試験の両立」というインパクトが僕の中で強すぎたのか、
勝手なイメージで「河野さんはどちらも完璧な点数をとってるんだろうなぁ…」と思っていたのですが、
僕が医療弁護士になりたいと思い、司法試験の勉強を始めたとき、「医学部の勉強は、単位を取れるギリギリでいい」と割り切っていました。
本書より引用
という記述を見て、なんというか
「そうか…そうだよな。天才だからできたことだと思っていたけど、最大効率でやばいぐらい努力した結果なんだ。」
と思わされ、「自分も頑張ろう」という力をもらいました。
本書には他にも、主に高校生に向けて書かれた「大学受験でオススメの勉強法」や「オススメの参考書」などの内容も登場しますが、
そこは、「読書する(文字を追う)こと自体が目的になってはいけない」という冒頭にも登場した考えに基づき、要点だけに留めて読み飛ばしました。
そういうわけもあって今回は、
「この本は、○○な方にオススメ!」と迂闊には言えない部分があります。(全文読んでいないので…)
なので強いて言うなら、この無駄に長くなってしまった僕の記事を読んで、
「お、それなら読んでみよう」
と思われたごくごく一部の方にはオススメです。笑
個人的には、「自信」と「力」をもらうことのできた本でした。
超主観的オススメ度 ☆3.0
(余談)
日本の国家資格の中でも特に難しいとされる“三大国家資格”は、医師・弁護士・公認会計士だと言われています。
このうち医師・弁護士は先述したように既に取得されている河野さんですが、なんと2021年12月現在、公認会計士試験にもチャレンジされているとのことです。
こんなことを言うとかえって失礼かもしれませんが、河野さんのことですから、きっといずれ合格を勝ち取られることと思います。
すごすぎて、「凄い」の上位互換の言葉を新たに作ってほしいぐらいですね…。
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